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豊橋市滝ノ谷池ビオトープ

日々
2023.07.18

 朝倉川源流部の多米町滝ノ谷で、ビオトープと子どもの遊び場をうまく共存させて、生き生きと遊んでいる子どもたちの活動を見学してきました。既製遊具などはなく、木の枝から吊ったトラロープと板でつくったブランコ、綱渡りなどの自作遊具など…ひと昔前の昭和世代の遊びが体験できる素敵な空間でした。工作できるような木材、建材、のこぎり、ハンマーなど、日曜大工的な工具もたくさん備えてあり、子どもたちはいつでも自由に使えるようになっていました。

ここでは平成 7 年設立以来、「治水・利水、親水を経て、多様な植物や生き物を宿す水 を育むために、人や社会ができることを少しずつでも積み重ねていく」という理念を大切にしながら生き物のサンクチュアリを目指したビオトープづくりを行っているそうです。朝倉川にもかつてはホタルの乱舞する風景があったようですが、水辺からホタルが姿を消し、トンボやどじょうや小鮒など、小さな生き物たちはいつの間にか遠い存在になってしまいました。失われた自然、水辺のうるおいを回復しようと朝倉川育水フォーラムを設立されたようです。

 お話を伺ってみると、子どもたちを受け入れている方々(管理者ではなくプレイリーダー)は個人でボランティアとして活動していました。子どもたちの遊び場が無くなってきていることを一番に危惧されていて、少しでも私たちの活動を知ってもらいたいという思いもあって続けていらっしゃるとお聞きしました。看板にもありましたが、ここではケガと弁当は自分持ちスタイルです。

「冒険遊び場(プレーパーク)」とは、子どもが「遊び」を作る遊び場(詳しくは、日本冒険遊び場づくり協会のウエブサイト をご覧ください)

「冒険遊び場」は理想ですが、多くの子にとって日常的にそばにない、子どもにとって、日常こそ、なにより大事ですから…子どもだけで行けて、そこに行けば友達に会える。幼児施設や学校で冒険遊び場的な活動ができればそれが理想形でしょうか…。冒険遊び場のコンセプトは「自分の責任で自由に遊ぶ」でも学校は「ケガをさせない」が大命題、管理責任を優先させるのです、隔たりは大きいです。


いつの日か、園庭や校庭が「冒険遊び場」であったなら最高です。そんな幼児施設や学校が計画できることを夢見て…子どもにはいつでも好奇心と感性に従って生きていって欲しいと願います。

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