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保育室の音環境/#1 

日々
2021.09.10

保育園の音環境について、ストレスを感じていませんか?

子どもたちのはしゃぐ声や泣き声、廊下を全力疾走するドタバタ、ガシャーンとイスや積み木が倒れる音、その中で大声を出さないと声が届かない保育士さんたち・・・

当たり前のようになっている保育室の生活音が、もはや「にぎやか」を通り越してストレスになっていないでしょうか。過度な騒音は、子どもの健康的な成長に影響を及ぼすだけでなく、保育士さんの働く環境としても適切ではありません。

学校では教室の音環境に基準値が設けられているものの、保育園では基準がありません。日本の法整備が海外と比べて遅れていることも、このような保育環境が多く生み出されている実情の一因だと思います。 

私たちも多くの保育園に携わる中でこういった問題について考察を重ね、新築時には内装に吸音材を使用したり、吸音を目的とした改修などを手掛けてきました。

天井の高い保育室。広々とした開放感があると同時に、子どもたちの声は響きやすい。                                     隣室と繋がっていた壁上部の開口部分に、吸音効果の高いポリウールを不織布で縫製したものを設置しています。
天井に不燃生地のテント膜、これは吸音性能もあって優れものです、照明器具をテント膜の中に仕込むことにより柔らかい空間演出が出来ています。

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